日本全国冒険紀行

日本全国津々浦々の冒険記。失われつつある追憶の風景・入りにくいけどイイ店・ワンダフルな建築物から知られざるディープスポットまで...全国の面白いものを独自の視点で紹介!!

江戸末期の染物屋 「丁子屋店舗兼住宅 前編」

茨城県

中町通りに面して建つ、木造2階建ての商家建築。

丁子屋店舗兼住宅01
こちら「丁子屋店舗兼住宅」は、江戸時代末期に建てられた染物屋。
昭和4年の大火で焼失を免れた商家建築では唯一の建物だそうで、どうりで以降に建てられた看板建築とは趣が随分違う。

丁子屋店舗兼住宅02
現在は「まち蔵藍」という観光施設として活用。

丁子屋店舗兼住宅03
駄菓子や懐かしい玩具等、雰囲気に合った商品が並んでいて好感触。

丁子屋店舗兼住宅04
染物屋だった頃の物も展示してある。

丁子屋店舗兼住宅05
レジ(算盤)の所には、明治時代と昭和初期の手書きの台帳が。
昔の人は筆字が達筆である。

丁子屋店舗兼住宅06
また、貴重な染物屋時代のカタログも見せていただいた。

丁子屋店舗兼住宅07
こちらは模様・柄のカタログ?
おぉ~!俺、江戸小紋とか大好物だから、こういうの興奮するなぁ~!

丁子屋店舗兼住宅08
こちらの建物は内部の見学も可能。
これは是非見てみようじゃないか。

丁子屋店舗兼住宅09
日本家屋の風情を残しながら見学しやすく畳などもキレイ。

丁子屋店舗兼住宅10
喫茶スペースもあり。でもまずは2階を見学してから、と。

後編は2階を見学し、喫茶スペースで一服。
続き→
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石岡看板建築のパイオニア 「十七屋履物店」

茨城県

今回我々は石岡を初めて訪れたわけだが、そのレベルの高い看板建築は期待通り。

十七屋履物店01
中でも印象に残る建物の一つが、今回紹介する「十七屋履物店」だろう。

十七屋履物店02
昭和5年に建てられた履物屋。
木造2階建てで、柱頭飾りを中心に縦長窓を左右に配している。

十七屋履物店03
昭和4年の大火後、この地区で最初に再建された看板建築だそうだ。
縦書きで「十七屋商店」とあり、その大正モダンなフォントも良い。

十七屋履物店04
全体的に洋風の建築ながら、所々に和を感じる。
昔ながらの履物の店だからね。この方がかえっていいんです。

十七屋履物店05
この部分はショーウィンドウだったそうだが、地震によりガラスが割れてしまったそう。
現在はコンクリートで埋めてある。

十七屋履物店06
ちょっと店内も覗かせてもらおう。

十七屋履物店07
古くなったショーケースはいい味が出ている。店をたたむ際は譲ってほしいという人がいるそう。
もしかしたら価値のある物かもしれないぞ~。それこそアンティークのインテリアショップ等では高値で取引されそうな代物だ。

十七屋履物店08
先ほどのショーウィンドウの裏側。
ショーウィンドウだった名残が見て取れる。

十七屋履物店09
入口の上にはステンドグラスが。

十七屋履物店10
店主のおばあちゃんも話好きで、色々話を聞かせてもらった。放っておくと一日中話してくれちゃいそうな雰囲気なので、キリのいいところで(笑)。いやでもいい店です。
石岡の看板建築の先駆け的な「十七屋履物店」。長らく頑張って欲しいものだ。

ハイレベルな看板建築コンテスト 「石岡駅周辺 Ⅳ」

茨城県

に続き、今回は看板建築以外の発見を紹介。

石岡駅周辺31
こちら1854年(安政元年)創業の造り酒屋「府中誉」。
主屋・長屋門・文庫蔵・穀蔵・仕込蔵・釜場・舂屋(つきや)の計7棟が文化財登録されている。

石岡駅周辺32
明治2年竣工の主屋や文庫蔵は、営業日なら見学できるかもしれない。
日曜のこの日は残念ながら外観のみの見学。

石岡駅周辺33
こちらは廃墟かと思いきや、しっかり営業している。

石岡駅周辺34
蔦に覆われた、と言うより埋まっているように見える。

石岡駅周辺35
傾いた看板や、血管のように這い回る蔦が、おどろおどろしいヴィジュアルを生んでいる。

石岡駅周辺36
一方こちらはいかにも場末の呑み屋と言った佇まいの「クロンボ」。

石岡駅周辺37
全国津々浦々になぜか点在するこの名の店。昔は悪気無く使っていた言葉なのだろう。
ミンストレルショーを思わせるイラストは、現代では店名も含め差別的象徴として捉えられてしまうだろう。

石岡駅周辺38
こちらは香丸通りにある2階建ての商家建築。
何の店かは不明だが、このくらいの建物はざらにある。

石岡駅周辺39
路地裏に入ると、怪しげな視線を感じる箇所が。

石岡駅周辺40
「岡野眼科」の看板だ。
涙を流しながらこちらを見つめる鋭い眼光。
つげ義春の「ねじ式」を思い起こさせる。

他にもレトロな魅力に溢れる石岡の街並だが、そろそろ「石岡駅周辺」はまとめに入らないと。
看板建築の大きな楽しみの一つが、建物それぞれの装飾のデザインやアイデアにある。たくさんの店舗が並んでいる中で、いかに自分の店を飾り立て目立たせるか。庶民の暮らしがそれほど豊かでなかった時代に、いかにアイデアでモダンに見せるか。そこに大きな魅力がある。

そう考えると、やはり看板建築はアイデアのコンテストのように並んでいる事に意味があり、他にたくさん凄い建物があるほど切磋琢磨でハイレベルな建物が誕生していったのである。だから石岡の町並みは大きな価値があると思うのだ。

ハイレベルな看板建築コンテスト 「石岡駅周辺 Ⅲ」

茨城県

に続き、石岡駅周辺の紹介。今回は看板建築と、その他発見したものを紹介。

石岡駅周辺21
メイン通りといえる中町通りを外れても、レトロな町並みはそこかしこにある。

石岡駅周辺22
こちらも凝った装飾が目を引く「平松理容店」。
昭和3年に建てられたもので、登録文化財に指定されている。

石岡駅周辺23
洋風の細かな装飾は、建てた当時かなりモダンだったに違いない。

石岡駅周辺24
文化財に指定されてはいない建物も、装飾されたレトロな建物は点在。
こちらは元店舗かな?

石岡駅周辺25
おっと、またしても大物のオーラが。
こちらは昭和5年頃に建てられた「喫茶店四季」。屋根には煙突風の突起を付けるなど珍しいデザイン。

石岡駅周辺26
こちらもコリント様式風の柱頭飾りが目を引く。

石岡駅周辺27
“こちらで食事でも”と入ってみたが、「食事は無いんですけど」と言われてしまった。
高齢者の常連ばかりの雰囲気だったので、食事してたらそれはそれで気まずかった...。結果オーライである。

石岡駅周辺28
路地裏には廃墟と思しき建物も点在していた。
こちらの建物は蔦に覆われヴィジュアル的に凄い。

石岡駅周辺29
2階部分はがらんどうになっていて、朽ちた土壁に不気味さが漂っている。

石岡駅周辺30
人がいなくなり、ただ解体を待つような寂しい姿。
からんだ蔦は、優しく「自然にかえろう」と言っているのか。はたまた無情に役割が終えた事を知らせているのだろうか。

石岡駅周辺、次回は看板建築以外の発見を紹介。
続き→

ハイレベルな看板建築コンテスト 「石岡駅周辺 Ⅱ」

茨城県

前回のに続き、看板建築で有名な石岡駅周辺。
今回は石岡駅周辺の核とも言える、看板建築の中心地を。

石岡駅周辺10
前回、写真だけの紹介となったこちらは「森戸文四郎商店」。前回紹介した他の看板建築と比較してもかなり凝った装飾が光っている。
昭和5年頃に建てられた飼料の店で、現在は生花店となっている。

石岡駅周辺11
木造2階建ての建物には柱のレリーフ、タイルや縦長窓など、アールデコ調の洋風装飾。
登録文化財に指定されている。

石岡駅周辺12
その向かいには、間口が狭く奥行きのある看板建築が並んでいる。

石岡駅周辺13
目が行くのはこちらの「石岡本店 玉川屋」。
てっぺんがアーチ型になっている銅版葺きの看板建築。

石岡駅周辺14
その先に目をやると...これは明らかにオーラを放つ建物たちが。

十七屋履物店01
まずは何といってもこちら。「十七屋履物店」だ。
この地区で最初に建てられた看板建築で、石岡における看板建築のパイオニアである。

石岡駅周辺15
その右隣、「久松商店」。昭和5年に建てられた化粧品店で、現在は布小物や雑貨を扱う「すずめや」が入っている。

石岡駅周辺16
ドイツ下見板張りの外壁で、こちらも石岡の看板建築の代表的建物。

石岡駅周辺17
さらにその右隣、昭和6年に建てられた「福島屋砂糖店」。
木造2階建ての商家建築で、土蔵造りの壁がコンクリートで出来ている珍しい建物。

石岡駅周辺18
外壁が黒塗りされていて、重厚感がある。
「十七屋履物店」、「久松商店」、「福島屋砂糖店」は、3軒続いて登録文化財。佳作3連チャンである。

石岡駅周辺19
道の反対側にあるこちらは「すがや化粧品店」。
昭和5年に建てられている。

石岡駅周辺20
屋号を冠したペディメント、コリント・イオニア様式の柱頭飾り等、重厚な外観。
これもかなり凝ったモダンな看板建築である。

さて、石岡はまだまだ続く。
次回は看板建築と、その他発見したものを紹介。
続き→

ハイレベルな看板建築コンテスト 「石岡駅周辺 Ⅰ」

茨城県

今回の冒険は茨城県の石岡駅周辺。
そう聞いただけで、「ははぁ~あれだな。」と気付くレトロファンの諸兄も多いんではないだろうか。

石岡駅周辺01
そう、石岡駅周辺は西側を中心にレトロな町並みが残っている事で近年ファンを増やしている。
特に看板建築は名作揃いという事で、今回はそのあたりを中心にお届け。

石岡駅周辺02
駅前からさっそく昭和的な雑居ビルが並び、この先への期待が膨らむ。

石岡駅周辺03
まずは看板建築が並ぶ「中町通り」へ向かうため、「御幸通り」を進んでいく。
すると早くも看板建築がチラホラと姿を現し始める。

石岡駅周辺04
こちら木造の「川口ミシン商会」。
前に停まっている店の車も含め、絵的なタイムスリップ感は凄い。

石岡駅周辺05

石岡駅周辺06
他にも牧歌的でレトロな店舗兼築が点在。

石岡駅周辺07
突き当たりに走るこちらが中町通り。
通りを見ただけで、もうワクワクが止まらないネ。

石岡駅周辺08
通りに入ったあたりにある「水酉酒店」。
ファサードには控えめながら装飾が施されていて、入口は木製の引き戸だったりする。

石岡駅周辺09
この「石岡ラジオ電気店」なんかは、妙な懐かしさを感じる。
こういった佇まいの店舗には、子供の頃に実際行っていた感覚があるからだろうか。

石岡駅周辺10
さて、いよいよ出てきました大物のオーラを放つ看板建築が。
しかしこちらは次回へのクリフハンガーという事にして、こちらとその先の文化財指定された大物たちは次回に紹介。

続き→

牧歌的な昭和商店街の町 「蒲生駅周辺 後編」

埼玉県

前編に引き続き昭和商店街の町、「蒲生駅周辺」の後編。

蒲生駅周辺11

蒲生駅周辺12
進むほどコンビニやチェーン店は減っていき、牧歌的な商店街の姿が続いていく。

蒲生駅周辺13
こちらはマンションの1階部分に入っている商店街。
“入っていた”と言うのが正しいのか。以前書かれていた「中央通り壱番街」という表記は消えていた。

蒲生駅周辺14
通りに面した店舗以外はどうやら撤退してしまったようだ。
内部はシャッター通りと化している。

蒲生駅周辺15
続いて現れた「ミコーショッピングセンター」。
離れた3棟の建物に書かれた何とも昭和なフォントも香ばしい。

蒲生駅周辺16
建物の間にも小さな呑み屋や小料理屋等が並んでいる。

蒲生駅周辺17
「センター」(正確には“センタ”)と書かれた建物に入る「丸正呉服店」。
所謂おばちゃん服の店で、こういう店が元気な商店街は、商店街が生きている証拠。

蒲生駅周辺18
店舗のネーミングも、やはり昭和だなぁ。使う英語がシンプルでいい。

蒲生駅周辺19
蒲生商店街を抜けると車通りに出る。
ここで商店街も終わりかぁ~、と引き返してしまいそうになるが、商店街好きの読者諸兄はこのまま進んでいただきたい。

蒲生駅周辺20
道を渡って左へ少し進むと、以前紹介した「日の出商店街」にたどり着くのだ。
レトロ商店街好きなら、是非ここは押さえておいていただきたい。

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