日本全国冒険紀行

日本全国津々浦々の冒険記。失われつつある追憶の風景・入りにくいけどイイ店・ワンダフルな建築物から知られざるディープスポットまで...全国の面白いものを独自の視点で紹介!!

元最上級遊郭の料亭 「鯛よし百番 後編」

大阪府

前編に続き、大正中期に建てられた遊廓「鯛よし百番」。
恐ろしいまでの豪華さ・風情が期待以上で、胸が高まる。

鯛よし百番11
さて、いよいよ2階の部屋に案内される。

料理を頂く前に、2階もちょっと歩いて見ることにする。

鯛よし百番12
まず従業員用の裏階段か、我々が上ってきた階段とは違う階段があった。

鯛よし百番13
壁には歴史の教科書にでも出て来そうなレベルの高い絵が描かれている。
この様子から見ても、当然往時からあった絵だろう。修復されずに残っている。

鯛よし百番14
我々の部屋には東海道 島田宿と書かれていた。島田宿とは現在の静岡県島田市。東海道五十三次の23番目の宿場。

鯛よし百番15
部屋は大井川がコンセプトの彫刻等があり、テーブルが置かれた一段高い場所は小船を模したデザイン。
きっとここに布団が敷かれていて、ラブホテルでいうベッドの役割だっただろう。

鯛よし百番16
いや、料理も旨かったですぞ。鍋だったんだけど、素材が良くて一つ一つが旨かった。
料亭なのに料理の紹介はこれだけ。

鯛よし百番17
最後に1階の待合室?と思われる、特に豪華な部屋を見学させてもらった。
日光東照宮の陽明門を模した豪華すぎる門が入口。

鯛よし百番18
中には羽衣をまとった天女の絵が。
これから遊女たちに天にも昇る気分にさせてもらうわけですから、う~ん風流ですなぁ。

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意味ありげな天狗の面に、金ぴかの装飾。
実際に行かないと、ちょっと味わえない雰囲気がある。

物凄い風情とともに、何か念が篭っているような気もした。いや、念は篭ってるんだろうな。
各部屋でコンセプトがあったりするので、できれば全部の部屋を見てみたかった。
大正時代の美術品に囲まれるような料亭。機会があれば是非、もう一度味わってみたい。
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元最上級遊郭の料亭 「鯛よし百番 前編」

大阪府

今回は大阪冒険のメインとも言える冒険地。
大正時代に築かれた、日本最大級の遊廓と言われる「飛田新地」。今だ遊郭として現役であり、昭和初期には200軒を超えた妓楼は戦災を免れ、歴史的な建造物や町並みは多く残るものの、その地域の性質上写真撮影はタブー。写真撮ってるのを見られると烈火の如く怒られタダでは済まないという話。
なんちゃら動画で見れる映像等にも盗撮まがいの映像のみである。

鯛よし百番01
そんな中で、本来の意味での料亭として営業している(おそらく)唯一の店がこちら、「鯛よし百番」である。
こちらも元は大正中期に建てられた遊廓であり、風情ある遊郭建築は2000年に国の登録有形文化財となっている。

鯛よし百番02

鯛よし百番03
夜の帳が下りると赤い提灯に明かりが灯り、かつての雰囲気を垣間見れる。

鯛よし百番04
飛田遊郭の中でも最上級だったという豪華な遊郭建築で、料理を頂けるとは貴重な冒険である。
(ただし、完全予約制なので冒険したい方はご注意を)

鯛よし百番05
玄関はやはり高級な料亭の佇まい。

鯛よし百番06
左側にはコの字型のひな壇がある。
こちらはかつて遊女がズラリ並んでいて、客が遊女を品定めしていた「顔見世の間」。
そう、現在の飛田新地のシステムは昔ながらの由緒正しき?システムなのである。

鯛よし百番07
奥には団体客用の大広間?へと続く太鼓橋。住吉大社の住吉反橋を模したものだそう。
こちらの店ではこのように、全国各地の名所を模したものが随所に見られる。すげぇなぁ~。

鯛よし百番08
2階への階段には、朱塗りの欄干。
“京名所 三条大橋”と書かれている。

鯛よし百番09
2階には小部屋がいくつも並んでいる。かつて何をしていた部屋かは...みなまで言わせるな、といいたい。

鯛よし百番10
2階から見える中庭。大きな岩がありこちらも凄い。
建物はロの字型になっていて回廊に各部屋が配置されている。

後編へ続く。

大阪浪漫のシンボル 「大阪市中央公会堂」

大阪府

大阪の近代建築を巡る上で、まず浮かんでくる外せない建物がこちら。

大阪市中央公会堂1
大阪の近代建築の顔的存在、それがこの「大阪市中央公会堂」。アインシュタインを始め、ヘレン・ケラーやガガーリンなどの歴史的人物も訪れた建物である。
見覚えのある白いラインの意匠。そう、辰野金吾センセイは建築顧問・実施設計として名を連ねている。

大阪市中央公会堂2
日本有数の公会堂建築であり、外観・内装ともに意匠の完成度が高く、日本の近代建築史上重要なものとして国の重要文化財に指定されている。

大阪市中央公会堂3
建物は鉄骨煉瓦造地上3階・地下1階建て。意匠はネオ・ルネッサンス様式を基調としつつ、バロック的な壮大さを持ち、細部にはセセッションを取り入れており、アーチ状の屋根と、松岡壽によって天地開闢が描かれた特別室の天井画・壁画が特徴。

大阪市中央公会堂4
あ、なんかいる!

大阪市中央公会堂5
さすが、照明も凝った造り。

大阪市中央公会堂6
この日は何かイベントが開催されていて、観光客は内部の見学ができず。
唯一喫茶店は利用できるため、ほんの少しだけ内部も覗けた。

大阪市中央公会堂7
ホールや天井画・壁画など、是非見てみたかったが残念。

赤煉瓦ネットワークによる「20世紀 日本赤煉瓦建築番付」にて、西の横綱に選ばれている「大阪市中央公会堂」(ちなみに東は「東京駅」など)。赤煉瓦の近代建築好きなら一度は訪れておきたい建物だ。

ミナミに開いた昭和の華 「味園ビル」

大阪府

大阪ミナミにある複合商業レジャービル「味園ビル」。“味園”と書いて“みその”と読む。
1000人のホステスを擁していたというキャバレー、500人を収容できる大宴会場などが入り、高度成長期からバブル期までは連日大盛況をおさめていた、ミナミの歓楽街を代表する存在だった。
“大阪千日前 味園...味園...味園...”という謎のエコーを効かせたテレビCMは大阪に住んでる人なら誰もが知ってるほど。

味園ビル01
1956年に建てられた建物は、独特のデザインが凝らされた外観が当時としては斬新でモダンな建物だった。

味園ビル06
巨大なネオン看板はいかにも大阪らしい。

味園ビル02
かつて大キャバレーへの入口だったスロープ。夢の世界への入口にふさわしい美しい。
有機的でエレガントな曲線が非日常の世界へと誘う。

味園ビル03
90年代からテナントフロアの大半が空き家状態だったが、現在は若いオーナーを中心にバーや飲食店を誘致。

味園ビル04
何ともサブカル臭漂うカオスな呑み屋街は、夜にならないと開店しない。

味園ビル05
上層はホテルになっている。昭和なゴージャス感がそそる。

味園ビル07
さて、夜になりいよいよ「味園ビル」が活気付く。
赤青ネオンがド派手に咲き、前述のテレビCMに出てくる姿になる。

味園ビル10
1階のエレベーターへの通路は、本物の岩や木が使われた贅沢な庭園風通路。
内装までパワフルなオリジナリティーに溢れている。

味園ビル08

味園ビル09
昼とは違うカオスな雰囲気。この妖しさはたまらん。

現在は日本のサブカルチャー、アンダーグラウンド文化の発信地としても注目されるようになっている「味園ビル」。
大阪らしさ、バブリーな昭和らしさ。歓楽街のカオスな魅力をギュッと凝縮したような魅力ある冒険スポットである。

ロートルビルの4兄弟 「大阪駅前ビル」

大阪府

大阪市都市開発局による大阪駅前再開発事業により建設された「大阪駅前ビル」。
第1ビルから第4ビルまであり、地下では4棟が繋がっている。

大阪駅前ビル01
「大阪駅前第1ビル(略:第1ビル)」が1970年に完成。

大阪駅前ビル02
1976年から1981年にかけて第2ビルから第4ビルが次々に完成した。

大阪駅前ビル03
冒険紀行に登場する建物としては古さも中途半端というか、明治~昭和初期の近代建築でもないのでレトロ好きのアンテナにもあまり引っかからないかも知れないが、よく探せば70年代的なヒップな雰囲気が見つかる。

大阪駅前ビル04
お、このショーウィンドウは昭和臭満点でいいぞ。こちらは以前紹介の「マヅラ」のブース。

大阪駅前ビル05
地下1階・2階は飲食店や金券ショップが多い。
ただあまり人通りの多くないエリアもあり、シャッター街となってしまっている区画もある。

大阪駅前ビル06
第2ビルには唯一、エントランスが吹き抜けになっていて噴水がある。
他の兄弟ビルに比べ、空間の使い方に余裕がある印象。

大阪駅前ビル07
エントランスのクールな階段。

大阪駅前ビル08
レトロさ漂うブルーグリーンの床に、これまたレトロカラーの看板・シャッター。

大阪駅前ビル09
階数のサインがこれまたイイ。
この時代のポップでカラフルなデザインは、現代の物ではまず見られない。

大阪駅前ビル10
トイレのマークもしっかり昭和が薫っている。

近年、特に築年数が古く老朽化している第1ビル・第2ビルを解体・撤去して緑地化する計画が持ち上がっている。

船場地区のモダンなキラ星 「生駒ビルヂング」

大阪府

レトロモダンな建築物が点在する大阪・船場地区。この船場地区のレトロ建築群は別機会に特集するとして、まず個別に紹介したいこちら。

生駒ビルヂング1
1930年(昭和5年)竣工の「生駒ビルヂング」。輸入時計や貴金属類を扱う店舗の本社ビルだった。
ビルの前の堺筋は、御堂筋が完成するまで大阪のメインストリートだった。大正から昭和初期にかけて栄華を誇った大阪のモダンなパワーを感じる。

生駒ビルヂング2
時計店らしく、屋上に何ともモダンな時計塔がある。

生駒ビルヂング4
建物は中南米の古代文明をデザインモチーフに取り入れたというアールデコ調。

生駒ビルヂング5
茶色のスクラッチタイルに、鷲など自由なデザインの意匠が光る。

生駒ビルヂング3
特に目を引くのが将棋の駒のような意匠に生駒の「生」、さらにその下の古代遺跡にありそうな意匠。
ミステリアスな魅力がキラリ。

生駒ビルヂング6
窓のレパートリーも豊富で、見どころ沢山。

生駒ビルヂング7
現在一階がカフェになっているので、建物の一部を覗き見ることが出来る。
こちらは従業員用の裏階段。狭い空間に合わせた、小さくも美しい階段。

是非是非、これは1階や階段だけでも見学可能にしてもらいたい。
船場地区のモダン建築の中でもとびきりモダンな建築物である。

天王寺のセピヤ商店街 「阪和商店街」

大阪府

大阪市天王寺区・阿倍野区にある天王寺駅。駅周辺は大型商業施設が多く、都市化・抗菌化がますます進んでいる印象。
特に、2014年3月に全面開業した「あべのハルカス」はその代表格。現在日本で最も高い超高層ビルである。

阪和商店街1
そんな中でも駅周辺に取り残されたようなエリアが存在している。それが今回の「阪和商店街」である。
名前の由来は阪和線がすぐ近くだったからだそう。

阪和商店街2
商店街は細い通りのわりに結構高さのあるアーケード。

阪和商店街3

阪和商店街4
アーケードの屋根が経年で黄ばみ、商店街をセピヤ調に染めている。

阪和商店街5

阪和商店街6
呑み屋を中心とした店舗がズラズラっと並んでいる。
雰囲気は東京でいうと「立石」に近い。

阪和商店街7
商店街の中には廃墟も目に付く。それも取り壊されること無く放置され、朽ちゆく哀しい姿を晒している。
こちらの雀荘と思われる店舗も、廃墟になって長らく放置されている様子。

昼の姿は立石に近いといったが、夜になると売春婦が集まると実しやかに囁かれている。
「阪和商店街」の雰囲気は、まさに戦後にタイムスリップといった感じ。

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