日本全国冒険紀行

日本全国津々浦々の冒険記。失われつつある追憶の風景・入りにくいけどイイ店・ワンダフルな建築物から知られざるディープスポットまで...全国の面白いものを独自の視点で紹介!!

失われゆく蔵の街 「所沢駅西口」

埼玉県

東京のベッドタウンとしてもお馴染みの埼玉県所沢市。所沢駅周辺はそんな所沢の中心部にあたる。所沢の個人的イメージといえば、西武ライオンズ、航空公園、埼玉の入り口。
実は昔から馴染みの場所でもある。

所沢01
所沢駅西口にはプロペ通りを始め西武デパート、ダイエー、西友など大規模な商業施設が進出し、現在は高層マンションの建設ラッシュだ。
当然ながらマンション建設に反対する住民は多く、反対運動を起こして軋轢が生じているようだ。

所沢02
そんな中にも所沢には明治時代に建てられた古い商家など、ポツリポツリと古き良き街並が残っている。江戸期から度重なる大火の被害にみまわれ、明治時代に蔵造りの街並が造られたそうだ。

所沢03
こちらも明治時代に建てられたという古い商家。「井筒屋町造商店」という商家は立派に残っている。

所沢04
奥を見てみると、何とも絶妙なラインを描く塀があった。この塀は地形に合わせて造ったのか、経年による歪みなのか、非常に興味深い。

所沢06
所沢市役所の旧市庁舎は歴史のある建物。これもいつまで残っていられるか、近くまでマンション群が迫り厳しい立場にある。

所沢07
付近にある古民家の背後には高層マンションが迫っていて、現在の所沢市を象徴するような光景となっている。
ものすごい勢いで建設される高層マンション群の侵食は由々しき事態。

所沢08
路地の傍らに唐突に現れる「盃横丁」。50年を超える歴史を持つ飲み屋横丁で、現在は手描きの映画看板が置かれレトロムードを演出している。

所沢09
味のある八百屋が店を構えていて古き良き時代の風情を出している。この日は残念ながら閉まっていた。

所沢10
コンクリートの巨塔が暗い影を作っている現状は寂しい限り。蔵の街をうまく活かせれば川越のようになれたかもしれないのだが。
我が馴染みの所沢は今後、高層マンションだらけになってしまうのだろうか。
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裏の横浜の入り口 「野毛町・長者町・福富町」

神奈川県 > 横浜市

港町・横浜という街は、いつも俺に心地の良い異国情緒を提供してくれる。我が生まれ故郷、長崎を思わせるからだろうか。
そんなロマンティックな神奈川県の港町とは違う裏の顔も横浜にはある。それも含めて横浜の歴史なのだ。

裏の横浜01
横浜みなとみらいへの玄関口であり、特に休日には多くの人で賑わっている桜木町駅。
1980年代まで造船所や高島埠頭があった場所は、再開発によりすっかり都市っぽく生まれ変わった。

しかし、いつも観光客で賑わう海側の出口とは逆の市街地に足を踏み入れると、雰囲気もガラリと変わる。

裏の横浜02
まずは裏の横浜の入り口・野毛町。古くから繁華街として栄え闇市と屋台が拡がる地域で、終戦当時を象徴する場所として語られる場所なのだ。

裏の横浜03

裏の横浜04
昭和の猥雑な盛り場のイメージが滲み出ている。ほとんどが飲み屋で現在でも夜は大いに賑わうようだ。

裏の横浜05
あ!出た。“小便するな”の鳥居マーク!これは文字付き!

裏の横浜06
川沿いには、スナック・バーが並列するすごい通りがあった。

裏の横浜08
橋を渡ると、長者町や福富町のエリア。街並はハングルの看板や焼肉店が目立ち始め、デカダンな街の雰囲気を否が応にも感じる。

裏の横浜07
ここはジメっとした歓楽街となっていて、ソープランド等とりわけ性風俗産業等が伸長して現在に至る。

裏の横浜09

裏の横浜10
こちら「億万ビル」。建物は単に古いだけではない独特の佇まいを見せる。どこか日本ぽくない。

みなとみらいを擁する海側の、従来の多くの人がイメージする横浜とはかけ離れた世界が、駅の反対側には広がっている。いかに横浜の表面、浅い部分しか知らなかったかを思い知らされる。

時を見つめる黄昏色の廃墟 「根岸競馬場・一等馬見所跡」

神奈川県 > 横浜市

神奈川県横浜市にある根岸森林公園は高台のため、訪れるには結構な坂道と階段が続く。
山登りに似た疲労感と闘いながら公園へ。

根岸競馬場跡1
見えた!今回の目的地、「根岸競馬場・一等馬見所跡」だ。一度何かの本で見てから、どうしても見てみたかった場所だ。
長閑な芝生広場のその奥、森に囲まれてそびえ立つその姿は、.....やはり異様だ。

根岸競馬場跡2
横浜競馬場を前身とする根岸森林公園の、スタンドエリアに入るとようやく全貌が現れる。

根岸競馬場跡3
現在競馬場の遺構として存在するのは一等馬見所の廃墟のみ。その一等馬見所も修復されることなくフェンスの中で蔦に覆われ朽ち果てている。

確かにこれだけ立派な建築だと解体もしにくい。特にこの一等馬見所は各国のVIPが社交場として集まった場所。当時の金額にすると55億円にもなる金額を投じて、最先端技術を用いて建築されたものらしい。
塔や窓のデザインやアーチ型の装飾など理知的で美しく、朽ちた中にも当時のセレブの社交場らしい贅沢な雰囲気を感じる圧倒的な存在感だ。

根岸競馬場跡4
観客席側は米軍施設内にあるので入ることは出来ないが、こちらも同様修復はなされず朽ち果てているようだ。
真横からは見ることが出来るが、観客席などは惜しくも見えない。

この一等馬見所跡の他、かつて存在した二等馬見所および下見所はアメリカ人建築家によって関東大震災後に設計され、娯楽施設として大いに賑わった。しかし第二次世界大戦の激化に伴ない休止し、戦後も結局競馬場の再建は果たせなかったそうだ。

根岸競馬場跡5
設計図や竣工当時の写真パネルが展示され当時の雰囲気が窺い知る事ができる。現在はトタンの部分もモダンなガラス窓であることが分かる。

根岸競馬場跡6
塔の丸窓の部分。この建築物の大きなポイントでもある。よく見ると植物デザインのレリーフで囲んであり非常に美しくラグジュアリーなデザインだ。

根岸競馬場跡7
そして意外な美しさを感じたのは蔦に覆われたこの塔。
窓までびっしり覆われていて一見鬱陶しく邪魔になるかと思ったが、これがなかなか味わい深い。ジブリ作品に出てきそうな、絵になる美しさ。
時折そよ風で蔦の葉がクスクスと揺れる。

根岸競馬場跡8
見ているとだんだん、この丸窓が“目”に見えてきた。

戦中戦後、そしてその後の横浜の目覚ましい変化と発展を、
黄昏色の廃墟は、高台からずっと見つめ続けてきたのだろう。

瞳の奥に悲しみの聖廃墟 「浦上天主堂」

長崎県

浦上天主堂1
「浦上天主堂」、正式名称は浦上教会。
長崎原爆によって破壊されたが、1958年に再建された。

浦上天主堂2
1945年8月9日、長崎への原爆投下により、爆心地から至近距離に在った浦上天主堂はほぼ原形を留めぬまでに破壊。投下当時、祝日を間近に控えて告解が行われていたため多数の信徒が天主堂に来ていたが、原爆による熱線や、崩れてきた瓦礫の下敷きとなり、天主堂にいた信徒の全員が死亡。痛ましい歴史だ。

浦上天主堂3
ここはステンドグラスが美しい。外からみても綺麗だが、

浦上天主堂4
やはり内部から太陽の光を向こうにした時の美しさは幻想的。
こちらは破壊された旧天主堂を描いたもの。

屋内の写真は撮らなかったが、「被爆マリア像」がある。
1945年の原爆投下により本堂は倒壊するが、戦後マリア像の頭部は神父によって瓦礫の中から発見された像である。

浦上天主堂5
被爆した石像。その瞳の奥には悲しみの聖廃墟が浮かぶ。

浦上天主堂6
爆心地公園に、旧天主堂の遺構が移築されている。

浦上天主堂7
写真の部分がそう。本当に原型を留めないほど破壊されている。

浦上天主堂8
浦上天主堂は、その美しさから東洋一のロマネスク様式の名建築とも評されている。

長崎市内の歓楽街 「銅座町周辺」

長崎県

新地中華街と浜町に挟まれるようにある「銅座町」。

銅座町周辺01
観光客はほとんど素通りする場所だが、この周辺は一本裏道に入ると魅力的なレトロ街が広がる。

銅座町周辺02
狭い路地に色んな臭いが立ちこめている猥雑な路地裏。道が細く薄暗い。

銅座町周辺03
物凄い「駐車禁止」連発。よっぽど言っても分かんない輩がいると見える。
他にも「小便するな」などと、各店がベタベタ張っていて張り紙だらけ。


銅座町周辺04
こちらは銅座市場。

銅座町周辺05

銅座町周辺06
東京にも残っている、闇市由来の臭いプンプンな市場通りだ。

銅座町周辺07
小さな呑み屋が多い銅座町。細い路地に沢山の看板が見える。

銅座町周辺09
「スタンドバー 木馬館」には、「瑠璃の杯に酔いたまへ 我らが幸福のために」というメッセージ付き看板。
唱えれば扉が開く、わけではない。

銅座町周辺10
「大衆クラブ クインビー」。華やかだった往時の光景が浮かぶレトログッドなデザイン。
今はすっかりその役割を終え、行き交う人通りの中で寂しい姿を晒している。

戦後からそのままのような商店街や路地裏。猥雑な呑み屋街。
この観光地化されていない魅力的な猥雑呑み屋街。
地元の人が通う、飾らない長崎の夜の街と言えそうだ。

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